日中翻訳コンテスト 2023年5月
『細雪』是谷崎潤一郎50歳時期的長編小説。小説以1936年(昭和11年)秋到1941年(昭和16年)春期間大阪的妻子的娘家為舞台、描寫當時阪神地區的中流上層的摩登女性四姉妹的日常生活中的悲喜的作品。故事中本家女主人大姐鶴子, 及分家女主人二姐幸子以作者之妻為模特爾。三姐雪子,四妹妙子。圍繞雪子和妙子提親,拒婚,以及幸子的婚姻生活, 展開故事, 故事從戰前開始描述,途中中斷,直到戰後的1948年才最終完成。故事被搬上舞台,並多次被拍攝成電影。本サロンは2023年1月から12月まで12回分けて『細雪』の弟一部の全部および弟二部の一部分を翻訳コンテストを採用させて頂きます。
『谷崎潤一郎 細雪―5』: 近頃では医者へ行く迄もなく、強力ベタキシンの注射薬を備えて置いて、家族が互に、何でもないようなことにも直ぐ注射し合った。そして、少し体の調子が悪いと、ヴィタミンB欠乏のせいにしたが、誰が云い出したのかそのことを「B足らん」と名づけていた。ピアノの音が止んだと見て、妙子は写真を抽出に戻して、階段の降り口まで出て行ったが、降りずにそこから階下を覗いて、「ちょっと、誰か」と、声高に呼んだ。「―――御寮人さん注射しやはるで。―――注射器消毒しといてや」井谷と云うのは、神戸のオリエンタルホテルの近くの、幸子たちが行きつけの美容院の女主人なのであるが、縁談の世話をするのが好きと聞いていたので、幸子はかねてから雪子のことを頼み込んで、写真を渡しておいたところ、先日セットに行った時に、「ちょっと奥さん、お茶に附き合って下さいませんか」と手の空いた隙に幸子を誘い出して、ホテルのロビーで始めてこの話をしたのである。実はこちらへ御相談をしないで悪かったけれども、ぐずぐずしていて良い縁を逃がしてはと思ったので、お預かりしてあったお嬢様のお写真を何ともつかず先方へ見せたのが、一箇月半程も前のことになる。(496)
2023年5月の日中翻訳優秀答案当選者8名: ★兼宗遥 周静芳 内田澄江 陳美娟、江田忠衛、江川美帆、田村千穂、村田美穂子 努力翻訳者:劉倩影, 鈴木早苗、井伊幸広、田中清
『谷崎潤一郎 細雪―5』: 最近不用去看医生了,家里备有维他命B1注射液,家人之间毫不在意地互相打针。而且,只要身体有点不舒服,就归咎于维生素B缺乏,社会上不知道是谁发明的这个说法,还被命名为“缺B症”。 钢琴的声音停止了,妙子把照片放回抽屉里,走到楼梯口,却没下楼去,从那里往楼下看,大声喊着“喂,有谁在吗?”,“——小姐要打针。——请消毒注射器!”。井谷这个人是她们姐妹常去的神户东洋大酒店附近的一家美容院的女老板。听说她喜欢替人做媒,幸子很早以前就把雪子的婚事拜托给了她,还把雪子照片交给了她。前几天幸子去做发型的时候,井谷对她说:“夫人、一起喝喝茶怎么样?”她趁手里有空的时候把幸子邀请出来,在酒店大厅开始说道:“说实话,拜托的婚事没有进展不是好事, 我担心磨磨蹭蹭下去会错过良机,所以一個半月前,我就想無论如何先得讓对方看看雪子小姐的照片。(翻译: 兼宗遥)
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