日中翻訳コンテスト  2023年4

              

 


『細雪』是谷崎潤一郎50歳時期的長編小説。小説以1936年(昭和11年)秋到1941年(昭和16年)春期間大阪的妻子的娘家為舞台、描寫當時阪神地區的中流上層的摩登女性四姉妹的日常生活中的悲喜的作品。故事中本家女主人大姐鶴子, 分家女主人二姐幸子以作者之妻為模特爾。三姐雪子,四妹妙子。圍繞雪子和妙子提親,拒婚,以及幸子的婚姻生活, 展開故事, 故事從戰前開始描述,途中中斷,直到戰後的1948年才最終完成。故事被搬上舞台,並多次被拍攝成電影。本サロンは2023年1月から12月まで12回分けて『細雪』の弟一部の全部および弟二部の一部分を翻訳コンテストを採用させて頂きます。

 

 

 

谷崎潤一郎 細雪―4』:  階下のピアノがまだ聞えているけはいなので、雪子が上って来そうもないと見た幸子は、「その、一番上の右の小抽出あけて御覧、―――」と、紅棒を取って、鏡の中の顔へ接吻しそうなおちょぼ口をした。「あるやろ、そこに」 「あった、―――これ、雪あんちゃんに見せたのん」 「見せた」「どない云うた」 「例に依ってどないも云わへん、『ああこの人』云うただけや。こいさんどう思う」「これやったらまあ平凡や。―――いや、いくらかええ男の方か知らん。―――けどどう見てもサラリーマンタイプやなあ」「そうかて、それに違いないねんもん」 「一つ雪あんちゃんにええことがあるで。―――仏蘭西語教せてもらえるで」顔があらかた出来上ったところで、幸子は「小槌屋呉服店」と記してある畳紙の紐を解きかけていたが、ふと思いついて、「そやった、あたし『B足らん』やねん。こいさん下へ行って、注射器消毒するように云うといてんか」脚気は阪神地方の風土病であるとも云うから、そんなせいかも知れないけれども、此処の家では主人夫婦を始め、ことし小学校の一年生である悦子までが、毎年夏から秋へかけて脚気に罹り罹りするので、ヴィタミンBの注射をするのが癖になってしまって、(505)


 2023年4月の日中翻訳優秀答案当選者8名: 小林里香、内田澄江、陳美娟、周静芳、江川美帆兼宗遥田村千穂、村田美穂子  努力翻訳者:井伊幸広、田中清、劉倩影, 鈴木早苗、江田忠衛


 谷崎潤一郎 細雪―4』: 楼下还传来琴弹奏的乐曲声,幸子觉得雪子不可能马上上楼来,就对妙子道:“你,把最上面右的小抽屉打开看看。”一边拿出涂抹口红的红棒,对着镜子里自己的脸就像接吻似的努着嘴,上口红。一边说道:“有吧,那儿有吧” 妙子说∶“有!——这让雪子看过了吗!”妙子说:“看过了!”“真的。”“她就和平时一样的口气说:‘啊,就是这个人,小妹你觉得这个人怎么样?’妙子回答说:“就这张照片看来长相一般吧。——不,他好在哪儿我不知道。——不过怎么看都是一个上班族类型的人。”“这么说,当然不错。”妙子接着说:“对雪子姐来说有一个好处是,你可以学法语了。” 。 幸子化妆告一段落后解开包装纸上写着“小槌屋绸缎店”的纸盒系绳。好像突然想起什么似的说到:“哦,我要治脚气,小妹你下楼去替我吩咐一下把注射器消好毒好吗?” 当时脚气病被说成是阪神地区的地方病。大概就是这个原因,这个家里,从主人主妇到上小学一年级生的悦子,每年从夏天到秋天都会患上脚气病,全家人注射维他命B习以为常。(翻译:小林里香)