日中翻訳コンテスト  2022年7

              

 


2022年7月優秀当選者5名: 小林里香  江川美帆  陳暁嵐 内藤貞子 劉慎寧   翻訳努力当選者:4名:  劉静芳 奥田京造 浅井紀信 中井鈴江     


『山月記』簡介:這是日本明治時代的年輕作家中島敦根據唐代的一個怪異事件改寫的短篇小說。隴西人李徵年輕有為科舉考上進士。但是他為人清高.不願在官僚前卑躬屈膝以詩人得名。他選擇了退官做詩人的道路。然而退官後陷入困窮。因而再度在自尊心受到嚴重挫折下去河南出差,一天晚上,精神錯亂去向不明。一年後,昔時舊友袁傪在路過李徵失蹤地時偶然發現搔擾當地人的食人虎竟是李,舊友前傾吐了內心後再次消失在草叢中。中國文化沙龍從2022年1月到12月分12次連載

 

中島敦 山月記―7』:  己と同じ身の上に成った者でなければ。ところで、そうだ。己がすっかり人間でなくなって了う前に、一つ頼んで置きたいことがある。 袁傪はじめ一行は、息をのんで、叢中の声の語る不思議に聞入っていた。声は続けて言う。 他でもない。自分は元来詩人として名を成す積りでいた。しかも、業未だ成らざるに、この運命に立至った。曾て作るところの詩数百篇、固より、まだ世に行われておらぬ。遺稿の所在も最早判らなくなっていよう。ところで、その中、今も尚記誦せるものが数十ある。これを我が為に伝録して戴きたいのだ。何も、これに仍って一人前の詩人面をしたいのではない。作の巧拙は知らず、とにかく、産を破り心を狂わせてまで自分が生涯それに執着したところのものを、一部なりとも後代に伝えないでは、死んでも死に切れないのだ。 袁傪は部下に命じ、筆を執って叢中の声に随って書きとらせた。李徴の声は叢の中から朗々と響いた。長短凡そ三十篇、格調高雅、意趣卓逸、一読して作者の才の非凡を思わせるものばかりである。しかし、袁傪は感嘆しながらも漠然と次のように感じていた。成程、作者の素質が第一流に属するものであることは疑いない。(488)


中島敦 山月記―』:除非和我有同样处境的人是无法理解我的心情的。话说回来,在我完全丧失人性之前,我有一件拜托您的事。袁傪一行人屏息倾听着草丛里传来的不可思议的话语。话继续说下去:“我拜托的事儿不是别的。我本来打算以诗成名。但是业未成,身已败,落到这个境地。我曾写作过数百首诗作,从开始至今没有面世。甚至可以说遗稿的下落也不明。不过,我还能背诵其中的几十首。您能替我传录吗? 不管怎么说,正因如此我并不是拘泥于成名诗人的面子,对自己的作品我也无法判断良莠,只是如同难产的母亲拼死发狂也要生下自己的孩子一般执着而已。哪怕只是一部分不能传给后代的话我死不暝目。“  袁傪吩咐部下准备好笔纸,随着从草从传出来的李徵的朗朗诵读声记了下来。李徵颂诗30余篇。篇篇格调高雅,意趣卓越高逸。谁读都能感到作者的非凡才能。但是袁傪一边感慨一边感到惶惑。原来如此,作者的素质当属一流毫无疑问。(翻译:小林里香)