日中翻訳コンテスト 2022年8月
『山月記』簡介:這是日本明治時代的年輕作家中島敦根據唐代的一個怪異事件改寫的短篇小說。隴西人李徵年輕有為科舉考上進士。但是他為人清高.不願在官僚前卑躬屈膝而以詩人得名。他選擇了退官做詩人的道路。然而退官後陷入困窮。因而再度屈就官職。李徵在自尊心受到嚴重挫折下去河南出差,一天晚上,精神錯亂的李徵去向不明。一年後,昔時舊友袁傪在路過李徵失蹤地時偶然發現搔擾當地人的食人虎竟是李徵,在舊友前傾吐了內心後的李徵再次消失在草叢中。中國文化沙龍從2022年1月到12月分12次連載。
『中島敦 山月記―8』: しかし、このままでは、第一流の作品となるのには、何処か(非常に微妙な点に於て)欠けるところがあるのではないか、と。旧詩を吐き終った李徴の声は、突然調子を変え、自らを嘲るか如くに言った。羞しいことだが、今でも、こんなあさましい身と成り果てた今でも、己は、己の詩集が長安風流人士の机の上に置かれている様を、夢に見ることがあるのだ。岩窟の中に横たわって見る夢にだよ。嗤ってくれ。詩人に成りそこなって虎になった哀れな男を。袁傪は昔の青年李徴の自嘲癖を思出しながら、哀しく聞いていた。)そうだ。お笑い草ついでに、今の懐を即席の詩に述べて見ようか。この虎の中に、まだ、曾ての李徴が生きているしるしに。 袁傪は又下吏に命じてこれを書きとらせた。その詩に言う。
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃 ; 今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高 我為異物蓬茅下 君已乗軺(小さくで軽い馬車)気勢豪 夕渓山対明月 不成長嘯但成嗥(ほえ叫ぶ) 時に、残月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。人々は最早、事の奇異を忘れ、粛然として、この詩人の薄倖を嘆じた。李徴の声は再び続ける。
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2022年8月優秀当選者5名: ★小林里香 江川美帆 劉慎寧 陳暁嵐 藤田綾 翻訳努力当選者:4名: 浅井紀信 中井鈴江 劉静辰 田村真治
『中島敦 山月記―8』:“然而,这样下去,我感到我的作品能否成为一流作品还有什么微妙的不足之处,还欠缺点儿什么。背诵完自己的旧体诗的李徵,突然换了一种腔调,自我嘲讽起来:“实在羞愧的是如今我失魂落魄到如此地步,还在梦想自己的诗集居然放在长安风流才子们的书桌上,这是我横卧在岩窟里做的梦,嗤之以鼻吧。这是一个没有成诗人却成了饿虎的悲愤男子的现状啊。”袁傪回想起已往的李徵有自嘲癖的性格,而忍着悲痛听下去。李徵接着说道:“我就着风中瑟瑟作响的草声即席咏唱一首吧。您面前的虎的内心确实是已往的李徵呀。” 袁傪马上吩咐部下准备好纸笔,记录下李徵的即兴诗:「偶因狂疾成殊类(一度気が狂って人性を失って獣になった) 灾患相仍不可逃(災の疾患は相変わらず逃げれない) 今日爪牙谁敢敌(いま俺の爪や牙は無敵である) 当时声迹相共高(昔、俺の名声や詩跡も立ち昇る時期があった) 我为异物蓬茅下(現在の俺は、草薮中潜伏しかなく異物になった) 君已乗轺气势豪(君は、自家用車を載って、気勢豪邁) 此夕溪山对明月 (今夜は、明月が奥山に渓流に照り映えて) 不成长啸但成嗥(俺は空に、勇まし長い息の鳴くてない、ただの咆哮である」。那时,正值深秋时分的下弦月,冰冷的月光,白露滋生的草丛,告知拂晓将临的林间的寒风。在场的人们醒悟过来,肃然起敬,对诗人的不遇而感慨不已。李徵的声音还在继续下去。(翻译者:小林里香)
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