日中翻訳コンテスト  2021年12

              

 


2021年12月優秀当選者6名: 前川勇 小林里香 江川美帆 平田幸恵 劉慶 鈴木貴志    翻訳努力当選者:6名:  藤本安則  神山康子 田中佐多子 土肥良美 田村隆 周新岡 

 


「鼻」简介: 这是一篇讽刺小品。发表于大正五年(公元1916)一月,作者当时在东京大学四年级。僧侣的禅智内供以非常大的鼻子闻名而成为大家的笑柄。但是他本人的内心却非常痛苦。为了掩藏自己的感情,他装着满不在乎的样子。有一天他听从医生的建议试着让鼻子变短。变短成功了,但是笑柄却没有变化,大家又开始嘲笑他的短鼻子,嘲笑的人越来越多,最后迫不得已他恢复了长鼻子。这是一篇讽刺小品。作者以此来表现社会中人们内心的阴暗面。20211月到12月一共12

 

 

芥川龍之介 「鼻―12」:  内供は、仏前に香花を供えるような恭しい手つきで、鼻を抑えながら、こう呟いた。 翌朝、内供がいつものように早く眼をさまして見ると、寺内の銀杏や橡が一晩の中に葉を落したので、庭は黄金を敷いたように明るい。塔の屋根には霜が下りているせいであろう。まだうすい朝日に、九輪がまばゆく光っている。禅智内供は、蔀を上げた縁に立って、深く息をすいこんだ。 ほとんど、忘れようとしていたある感覚が、再び内供に帰って来たのはこの時である。 内供は慌てて鼻へ手をやった。手にさわるものは、昨夜の短い鼻ではない。上唇の上から顋の下まで、五六寸あまりもぶら下っている、昔の長い鼻である。内供は鼻が一夜の中に、また元の通り長くなったのを知った。そうしてそれと同時に、鼻が短くなった時と同じような、はればれした心もちが、どこからともなく帰って来るのを感じた。 ――こうなれば、もう誰も哂うものはないにちがいない。 内供は心の中でこう自分に囁いた。長い鼻をあけ方の秋風にぶらつかせながら。(421) (大正五年一月)  finish

 


芥川龍之介 「鼻―12」: 内供就像灵前供花一般毕恭毕敬地捂着鼻子嘟囔着。第二天早上,内供像往常一样早早睁开眼睛一看,寺院的银杏和橡树一夜之间落叶了,院子里的地面一片金光灿灿。塔顶的薄霜在朦朦的朝霞中映出塔尖顶上的九环闪闪发亮。禅智内供打开格子窗,站在外缘走廊上深深地吸了一口气。内供刚回来时的感觉几乎忘却了。内供急忙摸鼻子,手触摸到的并不是昨晚的短鼻子。 而是从上唇上面下垂到下巴下面五六寸长的鼻子,和以前一样的长鼻子。内供的鼻子在一夜之间恢复成原来的长鼻子了。内供一旦醒悟,就和当时鼻子变短一样,心情油然轻松,仿佛不知从什么地方旅行回来似的。―― 这一来,没有人嘲笑了吧。内供在心里喃喃自语。长长的鼻子在秋风中荡荡悠悠。(翻译者:前川勇)