日中翻訳コンテスト  2021年1

              

 


「鼻」简介: 这是一篇讽刺小品。发表于大正五年(公元1916)一月,作者当时在东京大学四年级。僧侣的禅智内供以非常大的鼻子闻名而成为大家的笑柄。但是他本人的内心却非常痛苦。为了掩藏自己的感情,他装着满不在乎的样子。有一天他听从医生的建议试着让鼻子变短。变短成功了,但是笑柄却没有变化,大家又开始嘲笑他的短鼻子,嘲笑的人越来越多,最后迫不得已他恢复了长鼻子。这是一篇讽刺小品。作者以此来表现社会中人们内心的阴暗面。20211月到12月一共12

 


20211月的优秀当选者3名: 孫正博、田村康子、キョウギンア  翻译努力当选者: 藤井佳苗、江川美帆、吉村学、原田千恵子、鈴木妙子

 


芥川龍之介 「鼻―1」: 禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない。長さは五六寸あって上唇の上から顋の下まで下っている。形は元も先も同じように太い。云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。 五十歳を越えた内供は、沙弥の昔から、内道場供奉の職に陞った今日まで、内心では始終この鼻を苦に病んで来た。勿論表面では、今でもさほど気にならないような顔をしてすましている。これは専念に当来の浄土を渇仰すべき僧侶の身で、鼻の心配をするのが悪いと思ったからばかりではない。それよりむしろ、自分で鼻を気にしていると云う事を、人に知られるのが嫌だったからである。内供は日常の談話の中に、鼻と云う語が出て来るのを何よりも惧れていた。 内供が鼻を持てあました理由は二つある。――一つは実際的に、鼻の長いのが不便だったからである。第一、飯を食う時にも独りでは食えない。独りで食えば、鼻の先が鋺の中の飯へとどいてしまう。そこで内供は弟子の一人を膳の向うへ坐らせて、飯を食う間中、広さ一寸長さ二尺ばかりの板で、鼻を持上げていて貰う事にした。(473)


芥川龍之介 「鼻―1」:到禅智内供的鼻子,在池之尾还没有不知道的人。五六寸长的鼻子从唇上垂至腮下。这鼻型从根到尖一样粗。就像一个又细又长类似香肠的东西,从脸的正中央重重地垂吊下来一样。上了五十的内供,从出家到现今当上内道场供奉,这鼻子一直是困扰着他的心病。当然,一直到现在,他表面上都是一副满不在乎的样子。这不单单是他觉得作为一个专心修行向往净土的僧侣不该有这种纠结于鼻子的杂念。比起这个,他更担心的是被人知道他本人在意这件事。内供在日常谈话中,最惧怕蹦出有关鼻子的话题。内供困惑于鼻子的理由有两个。一个是鼻子长确实不方便。首先,没办法自己吃饭。自己吃的话,鼻尖会戳到碗里的饭。所以内供决定让弟子一人坐到饭桌对面,吃饭的时候,让他用一寸宽两尺长的板子提着自己的鼻子。(翻译:孙正博)