「相手依存の自己規定の4」:たとえば一家の長である男性は、子供と話す時には、自分のことを「お父さん」とか、「パパ」と言う。兄は弟妹に向かって、「お兄チャンのボールペンどこへやった?」などと言うのである。しかし弟が姉に対して自分のことを、「ねえ、弟ちゃんにこれちょうだいよ」というようなことは言わないし、男子が母親に向かって、「息子は出かけるよ。」とも言わない。このような場合には、「ぼく」、「わたし」のような代名詞を使うのである。相手に直接呼びかける場合にも、お父さん、お母さん、おじさん、おばさん、兄さん、姉さんなどは用いられるが、弟、妹、息子、娘、甥、姪のような言葉は、いかに変形しても使用することはできない。このような親族に対しては、名前が二人称代名詞を使うのがふつうであう。その反面、親や兄姉には人称代名詞を使って呼びかけることはまれである。こうした相手および自分を示す言葉の使い方は、家の外での社会的な場面においても見ることができる。学校の先生は生徒に対して自分のことを先生と言う。生徒のほうは、先生を先生と呼んで、あなたなどとは言わない。会社でも、目上を職名・地位名で呼ぶのはふつうであるが、二人称代名詞は用いられないのである。そこでこのような原則に基づいて、一人の個人が生活の中でどのくらいの異なった自己の呼び方をするものかを、次に見てみることにする。(つづき、鈴木孝夫)
「依存于对方的自我约束之四」: 比如, 一家之长的男性,当他和自己的孩子说话的时候,称自己为「父亲」或「爸爸」。在家里,哥哥对弟妹说:「你们看到哥哥的园珠笔了吗?」。但是弟弟并不对姐姐说:「姐姐,把这个给弟弟好吗?」。儿子也不对妈妈说:「儿子出去哟」。在这种场合下,使用「俺」,「我」等第一人称。哪怕面对面和对方谈话,也把自己称为:「父亲」,「母亲」,「伯伯」,「叔叔」,「哥哥」,「姐姐」。但是,不管在任何情况下也不把自己称为:「弟弟」,「妹妹」,「儿子」,「女儿」,「 侄儿」,「侄女」等,这种情况一般使用第二人称。反过来,对于父母和兄姐使用第二人称的情况极为少见。像这样表现对方或表现自己的用语、在家庭以外的社会上也常常可以看到。学校的老师对学生把自己称为「老师」。对于学生来说,称老师为「老师」,不称呼「你」。在公司里,对于上司、一般按职务、地位称呼,也不使用第二人称。我们下面可以看一看按照这个原则、一个人在个人生活中对于自己到底有多少个称呼...... (翻译者:田中幸夫)