日中翻訳コンテスト  2005年12月

             


2005年12月の優秀答案当選者5名: 藤本照久愛媛県松山市)、曹亜輝中国青島市)、田中優美奈良市)、村上要佐賀県)、井上里美大阪府吹田市


民族再生への祈り 鑑真和上の2:鑑真は、僧としての守るべき戒律をさずける大使として日本に招かれました。その鑑真が命をかけて伝えようとしたものは、戒律という人間の行動を律する、堅苦しい、冷たい宗教だったのでしょうか。私は、唐招提寺の仏や四天王の木像(その多くは鑑真と共に来た仏師たちの手によるものといわれている)を見ながら、作品の生命あふれる躍動感と豊かな表情に驚きました。真に宗教が生命にあふれ、人々に生きる力を提供していた証しです。それは、鑑真とその弟子集団のもっていた霊的雰囲気だったといえます。鑑真その人も、悟りすました人ではありません。激しく怒り、悲しみ、時には熱い涙をながす情動の人でした。弟子たちがひそかに渡航準備をしていた時、霊祐という弟子が、師の健康を案じて密告したので官吏に知られ、計画は挫折。



参考翻译:"民族再生的祈愿 鉴真和尚之二:  鉴真作为传授僧侣应遵守之戒律的一位使者应招前来日本。他不惜自己性命传授的是什么呢? 就是限制人的本能的,艰难困苦的,冷冰冰的宗教的戒律。当我看到唐招提寺里的佛和四天王的木像(据说其中大部分是和鉴真一同来日的佛像雕刻师的作品),我为作品中充满生命力的生动的丰富的表情所惊讶不已。这简直是真正的宗教能赋于万物以生命, 能赋于人们以生存之活力的证明。据说当时鉴真及其弟子们的宗教的集团周围环绕着一种灵气。鉴真并不是大彻大悟的人。他是一个时而激怒,时而悲哀,时而热泪滚滚的充满人情的活生生的人。当他的弟子们秘密地准备渡日之时, 一位叫灵祐的弟子以鉴真的健康为由,向官吏密告,使渡航计划遭到挫败。(翻译者:藤本照久)