日中翻訳コンテスト  2005年7月

             

2005年

首选者:曹亚辉(中国青岛市)  中须贺俊治(爱媛县松山市) 田原治(北海道札幌市) 铃木淳也(东京都) 中岛一郎(京都市)


お遍路ブーム、仏像見学ツアーや座禅体験 ― 年齢性別に関係なく仏教的「娯楽」がじわじわ広がっている。そんな現象ニコニコとみつめる宗教学者の中沢新一さんが、仏教について語ったのが本書。チベットで修行した信仰者でもあるが、意外に正面からの仏教論は初めてという。宗教などに関係なく「原仏教」と表現する仏教の根源的な姿を立ち上がらせた。聞き手、というか、語らせたお相手は臨床心理学者の河合隼雄さん。仏教とキリスト教やイスラム教を比較しながら、聖者の死に方や性に対する対処の違い、科学と宗教などが取り上げられている。例えば「幸福」について。仏典には「幸福」にあたる言葉は出てこない。一番近いのは「幸」やという概念。西洋的な幸福は我執に含まれるが「楽」は我執を捨ててこそ生まれる。「経済学というのは人の幸福を追求するものだが、その最終目標のイメージを西洋的な論理でやってきたから行き詰まっている」。経済再構築への新たな視点が仏教にあったとは!

参考译文∶

朝圣热、佛像参观游以及坐禅体验——这些佛教性的“娱乐”活动在男女老幼中渐成风尚。宗教学家中泽新一一直微笑着注视这一现象,本书就是他关于佛教所作的一番讲述。他本人还是一位在西藏修行过的佛教徒,不过,令人意外的是据说从正面论述佛教在他还是第一次。在他的论述中,揭示了与宗教无关的他称之为“原佛教”的佛教的本真姿态。听他讲述的,或者说发问的对方是临床心理学家河合隼雄。书中通过与基督教、伊斯兰教的比较,就圣者的不同死法以及对待性的不同态度、科学与宗教等进行了阐述。如,关于“幸福”。佛教经典中找不到等同于“幸福”的词语,最接近的要算“幸”和“乐”这类概念。西方的幸福包含于我执之中,而佛教的“乐”以放弃我执为先决条件。“所谓经济学虽然目的在于追求人类幸福,然而因其最终目标的心像是以西方逻辑为依托的,所以才陷入了僵局。”没想到指导经济重构的新视角竟然存在于佛教之中!( 翻译者: 中国青岛市 曹亚辉)