2004年1月
2004年1月中訳の優秀答案当選者5名:文野暁子(京都市)松村奈穂子(奈良市)中須賀俊治(愛媛県) 田中優美(奈良市)内田直美(佐賀県)
懐かしの家庭薬大全:赤チン、キンカン、メンソレータム、正露丸―。若者とは呼べない年代の方なら名前を聞いただけで箱の絵や色、においが思い出されるのではないだろうか。この本には、そうした明治、大正、昭和初期には販売されていた薬の数々が、誕生秘話や宣伝の裏話とともに紹介されている。庶民文化探究家の著者は、10年ほど前、家で昭和30年代の薬箱を見つけ、パッケージの虫やだるまの絵、手書きのような文字の味わいに魅了された。以来、各地を歩いて集めている。「ワザありの薬名」の章に登場する薬には笑ってしまった。風邪薬「うどんや風一夜薬」は、熱々のうどんを食べてこれを飲んで、の意味。「首より上の薬」は、「便秘になると頭がボーッとすることがあるので、それを治す」という便秘薬。ほかにも「おにみみ」や「たこの吸出し」など。 明治・大正期、ひげの紳士を描いた仁丹の広告塔は、大阪駅前や東京・上野の名物だったらしい。写真で見ると、2階建ての店が軒を並べるなか、それを見下ろすようにドーンと立っていて、迫力十分だ。
参考訳文:「这是一本令人怀念的书:「常用家庭药物大全」,里面提到了过去时代各种药的名字: 「红药水」、「金橘」、「百合油」、「正露丸」··· 什么的。只要不是年轻的一代,当一听到这些药名,一定会联想起那些包装盒的图案,颜色和气味。书里介绍了明治、大正以及昭和初期市面上曾经出售过的各种各样的药品及其诞生秘史,还有与其宣传有关的各种内幕。身为民俗文化研究家的作者,十多年前在家里找到了一个昭和30年代的药盒,他被那药盒上描绘着的昆虫,不倒翁和手写体文字的绝妙之处迷住了。从那以后,作者在各地周游,收集药盒。当你看到「绝妙的药名」这一章登场的药品时,一定会令你发笑,比如,一种感冒药的名字是:「乌冬面条一夜风」,药名的意思是:吃热气腾腾的乌冬面条后,再喝上这种药,一个晚上就见好吧。 还有诸如:「颈部以上的药」的一章,其中有一种是:「包治 便不通连头也疼」的便秘药。另外还有什么「鬼之耳」啦,什么「章鱼之精」啦,等等等等。书中还有:「据说,明治和大正年间,画着留着胡子绅士的仁丹广告塔曾经是大阪站前和东京上野的名胜,从照片上看,当时,二层建筑的店铺栉(zhi4)比鳞次,而仁丹广告塔突兀(wu4)而起,居高临下,气势逼人。」的描写。(訳者:文野暁子)
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