2003年1月 2003年1月31日24:00 〆 2003年1月の中訳の優秀答案当選者6名:清原亜矢(カタル国在住)、松村奈穂子(京都府相楽郡)、内田美恵子(京都市)
、和田恵理子(新潟市)、村山真一(山口県徳山市)、中須賀俊治(愛媛県今治市)
原文:「いきなり鼻の頭に冷たい感触の白い線が一本ひかれた。ほのかに、白粉の匂いが辺りに漂い、母の鏡台と私の回りの空気をとりかこみ、溶けて行った。きのう庭に咲いていた、おしろい花の実を潰した時の、あの感触がした。紅筆で紅い口紅が唇を染めた。秋にたくさん咲く彼岸花の紅い色に似ていると思った。その日は朝から家中に華やいだ空気が満ちていた。何かの儀式のようにし刺繍入りの半襟と薄桃色の絹の着物を着せてもらい、前髪を切り揃えた髪に、鶴の刺繍と紅い房のついたリボンを付けてもらった。鏡を見ると別の自分がいる。何だかそれがとても嬉しくて、秘密めいていて、大人になったような、私は女の子なんだという実感がした。この日少女たちはこんな時が毎日続けば良い、などと思ったりしてしまうのである。」
入选译文1: 「突然,一道凉丝丝的白线画到了我的鼻梁上。一股香粉的香气在我的身边幽微地飘荡,环绕在母亲的梳妆台和我周围的空气中,然后融开去了。院子里开着紫茉莉,昨天我弄碎了它的果实,那时也感到了同样的气味。口红笔把红色的口红抹上了我的嘴唇。我想口红的颜色跟秋天开得很多的石蒜的红色很相似吧。那天,从早上起家里就充满了华美的气氛。像举行什么仪式似的,给我穿上了有刺绣的衬领和淡淡桃红色缎子的和服,而且,前发剪成齐额的短短的流海, 头上给我装饰了绣上白鶴而带着红缨的发带。我照镜子看看,里面是一个判若两人的自己。没有比这更令人欢愉的感觉了,那是一种隐隐的,秘密的, 长成了大人似的,一个姑娘的自豪感。 对姑娘来说,真恨不能这个日子天天有,我不由得想入非非了。」(翻译者: 清原亚矢)
入选译文2:「突然我的鼻尖感到一丝冰凉、就已经被划上了一道白线。继而、隐约漂来胭脂粉的香气、将我和妈妈的梳妆台萦绕包围、并缓缓散去。这香气使我想起昨天在院子里捣碎胭脂花果的情景、多少有些伤感。用红笔涂红了嘴唇、就像秋日盛开的龙爪花、红红的.... 。那天从早上开始、家里就充满了喜庆的气氛、好像要参加什么仪式似的。妈妈给我穿上了淡粉色的丝绸和服、加上刺绣的衬领、剪齐前额的碎发、收拢鬓角、并配上刺有仙鹤和红穗图案的发带。镜中的我、宛若他人。不知为什么、心中总是窃窃地欣喜、镜中的自己分明是大人模样、可我还是觉得仍是个小女孩。或许每个少女此时都会这样想:"要是每天都是这样的时刻、那该多好!" 」 (翻译者:内田美恵子) |