不許酒肉五辛入山門

 

 

 

 

 

 

黄檗山万福寺の山門

 

 

 

奈良興福寺の山門

 

 

 

 

東近江市の梵釈寺の山門

 

 

  「不許酒肉五辛入門内」の意味と、どういう場所で誰が言った 言葉なのか教えて頂ければと思います。宜しくお願い致します。という質問が頂きました。答えは、「不許酒肉五辛入門内」という言葉は、誰の言葉でもなく、 仏教(特に浄土宗)の説教を纏めた庶民が理解しやすいための話し言葉です。 中国では、この言葉はいつもお寺の入り口に置く石碑に彫刻しています。 他に:「不許酒肉五辛入山門」や「山門外下馬」などの石碑もあります。 「不許」は、中国語で「禁止」を意味します。 一番最初に、どこの寺から初めて書いたかは、調査は困難ですが、 このような言葉が源の「仏経」は、山ほどあります。 例えば:浄土宗の「大仏頂首楞経」、「大乗入楞厳経」には、 酒、肉、五辛などを禁止する説教が沢山あります。

  五辛とは、玄弉和尚が最初に印度から唐朝へ持ち帰った仏経からの訳名です。 そのあと、様々な仏経及び訳本、解釈本にもあります。 それぞれの訳名は、若干違いますので、一種類ではないと思います。 仏経中の五辛は、以下の2種類と言われています: 葱(ネギ)、薤(にら)、韭(にら)、蒜(ニンニク)、興渠、 もう一種は:大蒜、慈、蘭、韭菜、興渠。漢方薬と中華料理中の五辛 は:葱(ネギ)、姜(ショウガ)、韭(にら)、蒜(ニンニク)、玉葱(タマネギ)など、 別の分類もあります。

   どうして「酒」「肉」「五辛」禁止ですか、実には簡単な道理です、「酒」は飲んだら眠気誘う、経を読めないだろう。「肉」、佛教は「不殺生」の教諭がありjますので、肉は当然食べません。「「五辛」、刺激物ですので、「性欲」も刺激されるだろう、佛教は禁欲主義なので、「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色」、性欲は座禅の大敵だろうか。もう一つ簡単な道理、「五辛」は臭いがあります。経堂内は、線香の香りと衝突だろうか。弊人の見識でございます。根拠ありません。

 

 

日中文化交流

 

情報更新は2002年2月19日

 

 


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