日中翻訳コンテスト  cj2021年3

              

 


2021年3月的优秀当选者: 孫正博 伊藤佐和子 田村康子 林田秋乃 相川万美 田中美佐子 江川美帆 黒沼由佳子 藤井佳苗   翻译努力当选者: 村田道雄 小西美紗子 劉静芬 田明亮 畑中孝史 石井文則


 

编者按:《周末》是三毛最爱的丈夫荷西去世后回到台湾与父母共同生活时期的小品文。文章表现了作者对于撒哈拉大沙漠的留恋和失落,对失去荷西的悲沧和寂寞,对久别故乡的兴奋和惶惑,对亲朋故友的亲昵和疏远。充分表现了作者复杂的内心世界,安静的沙漠中的过去世界和嘈杂的城市中的现实生活,使作者情绪起伏回荡。文章的写法纯朴,毫不掩饰的内心表现是三毛典型的日记体裁的写作方法,推荐给各位。20211月到12月一共12段。

 

 

三毛《週末-3:事簿上的当天有三个,我心里扎得相当,事先时间个地方到一会儿便要离,主人也都同意了。  再一想,个地方都去一下意不,不如一个也不去。电话道歉,朋友当然大呼小叫了一,也就放了我。我再度去检查了一下门锁那串铁链它仔扣上。窗子全,窗帘拉上,一屋的明暗里,除了寂寂之外,另有一重重的迫逼人。我将电话筒拿起来放在一桌上者的来信叠叠理清全放衣箱里去。盆景搬去冲水,即便是后面三楼的阳台,也给锁了个没有去路。然后我发觉这两幢里面打通的公寓已成了一座古堡,南京路四段里的一座城堡。我,一个人像十六世的鬼也似的在里面悄悄的坐着指甲。回台时带的夏天衣服没有几件,加利群没有盛夏,跟来的衣服太厚了。那次迪化街上剪了两裙子布,送去店里人做,拿回来却是不出有什地方不合意,然心中挑剔,当时还是道了,不敢说请人再改的竟人家已尽心了。一向喜做手工,慢慢细细的做,总给人一份月悠,漫无止境的安全和。我在地毯上,将新裙子全部拆掉,一刀一刀再次剪裁,针线盒中找不到粉,原子笔在布的反面轻轻细细的画着。原先收音机里放着音,听了得外界的事物又是一层骚扰拍一下掉了(528) (下線はチェックポイント)


三毛『週末-3』:手帳を見ると、今日は食事会の予定が三つも重なって(有三个饭局)、躊躇ったものだ(心里挣扎)。時間が足りないので、全部行くとしたら、どちらも少ししか居られないことを、彼らに前もって伝えたが、皆納得してくれた。 しかし考えてみれば、それぞれの食事会に顔だけ出して帰るのも、誠意が足りない気がするので诚意不足いっそのこと(不如)全部行かない方がましだな、と。電話で詫びると、無論、彼らにはあれこれ言われたのだが(大呼小叫了一场)やがて許してくれた(也就放了我)。ドアの鍵が閉まっているかもう一度確認、ドアチェーンもきちんと掛け、全ての窓とカーテンを閉めてきた。暗闇に包まれた部屋には静寂以外(除了寂寂以外)、重なって圧迫してくる何かがある。受話器を持ち上げてその辺に置いた。机の上に散らばっていた、読者からの手紙を片付けて箪笥にしまった。盆栽の水をやりに、裏に面した三階のベランダに行こうと思ったが、閉まっているのだった。二棟で繋いだこのマンションは、もはや古びた城のようなものだと気がついた。南京東路四段にある城なのだ。その中には、十六世紀の幽霊のように(十六世纪的鬼也似的)座り込み、ひっそりと爪を噛んでいる私がいる(悄悄的坐着啃指甲)。カナリア諸島には真夏日がないので、台湾に帰る時、夏の服はほぼ持ち合わせていなかった。持ってきた服は厚すぎる。このあいだ迪化街に行った時、スカート用の布を二枚選んで、店の人に任せた。完成品を見ると、なんとなく納得のいかないところがあり、心の中でケチをつけていたのだが、お礼を言って帰ることにした。もう一度やり直してくれとは、とても言えたものではなかった。それなりに頑張ってくれたのだから。昔から手作業が好きだ。ゆっくり手作業は、いつまでも続きそうな、安心感を与えてくれるからだ(总给人一份岁月悠久漫无止境的安全和稳当。カーペットに伏せながら、新しいスカートを全てバラバラにして、一から截り直す。裁縫箱の中に粉チャコがなかったので、ボールペンで軽く、布の裏面から線を引いていく。ラジオで音楽を流していたが、なんとなく外界の物音が気に障り、パッと止めた。(翻訳者:孫正博)

 

 

三毛『週末-3』  スケジュール帳には当日、宴会の予定が三つ入っていた(有三个饭局)心の中で激しくもがく(心里挣扎得相当厉害)。事前に時間がないのでと説明をしておき、行く先々で少しだけ顔を出して帰れば、主催者たちも納得するだろう。いや、行ってみるだけなら誠意足らず诚意不足だ、どこも行かない方がましだ。詫びの電話を入れると、友人たちは、当然ながら「えー、そんな」とひとしきり声をあげたが(大呼小叫了一场)それでも私を許してくれた(也就放了我)。扉の鍵をもう一度チェックする。チェーンも念入りにかけた。窓をすべて閉じ、カーテンを閉める。部屋の中の明るさには、寂しさ以外に(除了寂寂以外)人を圧迫する重苦しいものがあった(另有一层重重的压迫逼人)。受話器をあげて傍らにおき、文机に置いていた読者からの手紙は、きれいに束ねて(叠叠理清)衣装ケースに入れておく。盆栽を運び出し水をやる。後ろが三階のベランダであっても、鍵をかけ進入路をなくした。そうしてから、私は気づいた。二棟が中で繋がっているアパートは、古城と化している。南京東路四段の城塞だ。私は一人、十六世紀の幽霊のように、中でひっそりと坐って爪をかじる(悄悄的坐着啃指甲)。台湾に戻った頃は夏だったが、適した服は数着もなかった。カナリヤ諸島には真夏がなく、着て帰った服(跟来的衣服)は厚めのものだったのだ。迪化街に行ったあの時、スカート二着分の布を生地屋で買って(剪了两块裙子布)、店の人に縫製を頼んだ。持って帰る時、気に入らないところを言い出せず、心の中ではケチをつけていても、その場ではやはり礼をのべた。もう一度やり直してほしいとは言わなかった。相手は精一杯やってはくれたのだから。手芸は前から好きだった。ゆっくりとこまごまとしたことをすると、いつもゆったりと時がながれ、心が安らぎ、落ち着く(总给人一份岁月悠久漫无止境的安全和稳当。絨毯に腹ばいになり、新しいスカートをすべて解いた。チョキチョキともう一度はさみを入れる。針箱の中にチャコが見当たらなかったので、ボールペンを使って布地の裏側に、そっと慎重にしるしを付けていく。ラジオから音楽が流れていたのだったが、それもまたうるさいと感じたので、パチンとスイッチを切っ(啪一下给它关掉了)。((翻訳者:伊藤佐和子)

三毛『週末-3』: 手帳にはその日3件の会食の予定が記されていたが(有三个饭局)私の心は激しくそれを拒んでいた(心里挣扎得相当厉害)。時間がないため、それぞれの会場に到着後すぐに去らなければならない旨をあらかじめ伝えてあり、主催者たちも了承済みであった。しかし、考え直してみると、それぞれの会場に少しずつ顔を出すなんて、誠意に欠けており诚意不足、それならどの会場にも行かない方がよいのだ。電話で謝ると、友人たちはもちろん非難囂々であったが(大呼小叫了一场)、それでも私を解放してくれた(也就放了我)。私はもう一度、ドアの鍵を確かめに行き、入念にドアにチェーンまで掛けた。全ての窓を閉め、カーテンを引いた。室内の明暗の中には、静けさのほかに、また別の重苦しい圧迫感があった(另有一层重重的压迫逼人)。私は電話の受話器を外してわきに置き、机の上にある読者からの手紙をきちんと束ねると(叠叠理清)、全てトランクにしまい込んだ。そして、鉢植えを移動させ水をやり、裏の三階のベランダまでも鍵をかけ、通り道を無くした。その後、私は中がぶち抜きになっている、この2棟のアパートが、もう古城と化していることに気づいた。南京東路四段にある砦なのだ。私は一人、まるで16世紀の幽霊のように、その中にひっそりと座り、爪を噛んでいる(悄悄的坐着啃指甲)。台湾に持ち帰った夏服は何着もないが、カナリア諸島には真夏という季節がなかったので、持って来た服は(跟来的衣服)厚手過ぎた。そこで、あの時、迪化街で切り売りのスカート用の生地を2枚買って(剪了两块裙子布)、店に持ち込み、あつらえてもらった。しかし、引き取ってみると、気に入らない点を言うことができずに、内心ケチをつけながら、その時はお礼を言った。手直しをお願いしたいと言い出せなかった。いずれにせよ向こうは精一杯やってくれたのだ。私はずっと手仕事が好きだった。ゆっくりとした細やかな作業は長い時の流れや、限りない安心と穏やかさを感じさせてくれる。总给人一份岁月悠久漫无止境的安全和稳当私は絨毯に俯き、新しいスカートを全てほどいて、一枚一枚裁断し直した。裁縫箱にチャコが見当たらなかったので、ボールペンで布の裏面にうっすらと描いた。最初、ラジオで音楽を流していたが、聞いていると、また外の世界の物事が騒がしいものに感じられたので、ポンとたたいて消してしまった(啪一下给它关掉了)。(翻訳者:田村康子)