日中翻訳コンテスト  2013年2月

                 

2013年2月の優秀答案当選者5名: 藤原昭、劉香文、田村咲子、宮路やすえ、千原冨美子

「注文の多い料理店の2」:  はじめの紳士は、すこし顔いろをわるくして、じっと、もひとりの紳士の、顔つきを見ながらいいました。「ぼくはもうもどろうとおもう。」 「さあ、ぼくもちょうどさむくはなつたし腹はすいてきたしもどろうとおもう。」 「そいじゃ、これで切りあげよう。なあにもどりに、きのうのやど屋で、山鳥を十円も買って帰ればいい。」 「うさぎもでていたねえ。そうすればけっきょくおんなじこった。では帰ろうじゃないか。」「ところがどうもこまったことは、どっち行けばもどれるのか、いっこう見当がつかなくなっていました。 風がどうとふいてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。  「どうも腹がすいた。さっきからよこっ腹がいたくてたまらないんだ。」 「ぼくもそうだ。もうあんまりあるきたくないな。」「あるきたくないよ。ああこまったなあ、なにかたべたいなあ。」「たべたいもんだなあ。」 ふたりの紳士は、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことをいいました。その時ふとうしろを見ますと、りっぱな一けんの西洋づくりの家がありました。  そしてげんかんには、 RESTAURANT  西洋料理店 WILDCAT HOUSE 山猫軒」というふだがでていました。 「きみ、ちょうどいい。ここはこれでなかなか開けてるんだ。入ろうじゃないか。」 (宮沢賢治 継続 ) 

要客人做这做那的餐馆之二: 「要客人做这做那的餐馆」之二: 前面那位绅士的脸色有点儿不对了。他盯着后面的绅士的脸说道:“我想回去了。“呀,我也感到有点儿冷,肚子也饿了,我也正想要回去呢。”  “那咱们就走到这儿吧”  “什么鸟儿都行啊,就在昨晚的旅馆里花10块钱买一只山鸡回去吧。”  “野兔也行啊,这样的话结果都一样吧, 就回去吧。”  可是,一个叫人为难的事儿发生了。往哪儿走才是回家的路呢?  怎么也想不起来了。这时候,风刮起来了, 草沙沙地响着,树叶哗哗地响着,树干轰轰地响着。“我的肚子可饿了,刚才开始饿得胃疼呢”。  “我也一样哦,真的一步也不想走了。”“我也不想走了, 累死了,真想吃点儿什么。” “我也真想吃点儿什么呢。” 两位绅士一边说着一边走在沙沙作响的茅草丛里。正在这时,他们突然看见前面出现一栋堂皇的洋楼。门边挂着一块牌子「西餐餐厅 野猫轩」“你看呀!这不正巧呀! 这样的山里居然有这样的地方,快不快进去吗” 宫泽贤:要客人做这做那的餐馆 未完待:藤原昭 )