宣紙と和紙

 

凌炎 摘要

 

 

 

中国宣紙の歴史

 

  中国で発見した最古の紙は前漢宣帝の紀元前202年の時期の紙と紀元前141年漢武帝時期の紙です。東漢時代の105年蔡倫は漢和帝に紙を献上した「蔡候紙」記録もありました。東漢後期の「左伯紙」は白い高級な紙として登場しました。実際には、紀元前200年以前、大陸では、各地で紙を製造していました、4世紀、造紙技術は朝鮮に伝わり、7世紀に朝鮮から日本へ、751年欧州へ伝わりました。世界に大きく影響しました。2009年国連UNICEFは宣紙を人類非物質文化遺産リストに登録しています。

 

  宣紙の原料は、宋の蘇易簡の「紙譜」により、“蜀人以麻,閩人以嫩竹,北人以桑皮,剡溪以藤,海人以苔,浙人以麦麺稻桿,呉人以蚕,楚人以楮为纸。”。今は、宣紙の原料により4種類に分けています:「棉料宣」稲70%は30% 、「綿連宣紙」:檀皮40% 、「浄皮宣紙」:檀皮60%  、「特浄宣紙」:檀皮80%

 

、即ち、中国の宣紙の主要原料は「檀皮」です。檀はPteroceltis tatarinowii Maxim、楡科Ulmaceae落葉喬木。中国で19の省に分布しています。木は硬く、木紋は細かく、家具の優良木材、皮は宣紙の材料として利用しています。

 

  青檀の皮で造った宣紙は墨の痕跡を自由自在に制御できます、紙自身は強くて破り難い。一般書道は、青檀の皮の比例40%以下、水墨絵は60%-80%。

 

 

 

   写真は、中国で宣紙の原料とする青檀(Pteroceltis tatarinowii Maxim)の原木、この木は1700年歴史があって、国の2級希少保護植物。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

日本和紙の歴史

  日本の和紙製紙技術は飛鳥年代の513年五経博士が百済より渡来し、漢字と仏教を普及し始め、写経のために紙の需要がありました。610年(推古天皇18年)高句麗の僧侶曇徴から教えられました。

  和紙の原料は中国の宣紙の原料の青檀の皮と違い他の3種類の喬木の皮を使っています。@楮(こうぞ)、A三椏(みつまた)中国語は結香、B雁皮(がんぴ)三種類。

 

楮 こうぞ

 

 

結香 みつまた

 

 

雁皮がんぴ


   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日中文化交流

 

情報更新は2014年6月19日

 

 

 


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