中国と日本の絶景

 情報更新は2021年6月6日

 

 

 

     新疆 天山    

Xinjiang Tianshan

 

 

行く経路: 飛行機で上海或いは北京まで、飛行機乗換で烏魯木齊(ウルムチ)市まで、市内から天山へ旅行ツアーが複数ある。

 

天山山脈は中央アジアのカザフスタン、キルギスから中国西部にかけての国境地帯に広がる山脈群。天山山脈のウイグル語名は天の山を意味するテンリ・タグ(Tengri tagh)といい、漢名はこれに由来する。

 

最高峰はポベーダ山(7,439 m)で、中国とキルギスの国境にあり、キルギスの最高峰でもある。2番目に高いのはハン・テングリ(7,010 m)でカザフスタンとキルギスの国境にある。山越えのルートとしてはトルガルト峠(3,752 m)がキルギスと新疆ウイグル自治区の境界に位置している。

 

天山山脈の南はパミール高原に繋がり、南西には広大なタクラマカン砂漠が広がる。天山山脈を源流とする主な河川はシルダリヤ川とタリム川である。

 

新疆天山は、複数国にまたがる天山山脈のうち、新疆ウイグル自治区内に属する4つの自然保護区を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。美しく多彩な山岳景観や独特の生態系が評価され、2013年の第37回世界遺産委員会で登録された。

 

新疆天山には、希少な動植物も見られる。植物としては、危急種のマルス・シエウェルシイ(Malus sieversii, リンゴ属)、絶滅危惧種のベトゥラ・ティアンスカニカ(Betula tianschanica, カバノキ属)とトゥリパ・シンキアンゲンシス(Tulipa sinkiangensis, チューリップ属。中国名新疆鬱金香)、絶滅寸前のアモピプタントゥス・ナヌス (Ammopiptanthus nanus) などが挙げられる[15]。動物としては、ヒメチョウゲンボウ、カタシロワシ、カラフトワシ、セーカーハヤブサ、ノハラクサリヘビ、コイ(以上、危急種)、モウコノウマ、キガシラウミワシ、オコトナ・イリエンシス(Ochotona iliensis, ナキウサギの仲間)、ユキヒョウ(以上、絶滅危惧種)、アキペンセル・ヌディウェントリス(Acipenser nudiventris, チョウザメの仲間)(絶滅寸前)などを挙げることができ。

 

 

以下の4件で構成されている。

 

托木爾(トムール)

トムール/托木爾 (Tomur) は、天山山脈の最高峰ポベーダ山(標高7443m[注釈 2])の別名である。世界遺産の登録対象は1980年に設定された自然保護区を前身として、2003年に設定されたトムール峰国家自然保護区 (Tomur Peak National Nature Reserve, Iaである。世界遺産としての登録面積は344,828 ha、緩衝地域は280,120 haである。

 

 

爾徳寧(クエルデニン)

カラジュン/喀拉峻とクエルデニン/庫爾徳寧 (Kalajun-Kuerdening, ID1414-002) は、2009年に設定された地方自治体レベルの保護区であるカラジュン自然保護区 (Kalajun Provincial Nature Reserve, IV) と、2000年に設定された西天山山脈国家自然保護区 (West Tianshan Mountains national Nature Reserve, Ib) とで構成される。世界遺産としての登録面積は113,818 ha、緩衝地域は89,346 haである。

 

巴音布魯克(バインブルク)

バインブルク/巴音布魯克 (Bayinbuluke, ID1414-003) は、天山中部の標高2,400mから2,600mの地域に広がる草原の名前である。1986年に設定された保護区を前身として、2001年にバインブルク国家自然保護区 (Bayinbuluke National Nature Reserve, Ib) が設定されている[11]。世界遺産としての登録面積は109,448 ha、緩衝地域は80,090 haである。

 

博格達(ボグダ)

ボグダ(ボゴダ)/博格達 (Bogda) 烏魯木齊(ウルムチ)市の東方約60kmに位置する山で、標高は5,445 mである。トムールよりはずっと低いが、ボゴダ山の中では最高峰であり、周囲の景観の中では際立っている[13]。中腹(標高1,980 m)には『穆天子伝』中の西王母の伝説とも結びついている景勝地・天池がある。1980年に設定された保護区を前身に、2006年に天山天池国立公園 (Tianshan Tianchi National Park, II) に指定された。世界遺産としての登録面積は38,739 ha、緩衝地域は 41,547 haである。

 

 

以下は、中国政府系の観光ガイドより

 

天山は世界七大山系の一つに属し、世界温帯乾燥地域最大の山脈群、世界最大の東西走向の独立山脈です。今回申告した新疆天山世界自然遺産は昌吉回族自治州の博格達(ボゴダ)、巴音郭楞蒙古(バインゴリン?モンゴル)自治州巴音布魯克(バインブルク)及び阿克蘇((アクス))地区の托木爾、伊犁哈薩克(イリカザフ)自治州の喀拉峻と庫爾徳寧など4つの地域からなっており、総面積は5759平方キロメートルに及んでいます。

 

雄大な天山は頂上が白い雪に覆われ、新疆中央部で高く聳えて、ジュンガルとタリム二大盆地の間に横たわっており、独特な自然地理景観を成しています。天山はまるで巨大なダムのようで、雄大で多種多様の生態系を育て、周りの砂漠とオアシスに豊富な水資源を提供しています。天山が形成した典型的な「山地―オアシス―砂漠」の生態システムと著しい「湿島」効果のおかげで、地域内の動植物と人々の生存、発展を可能にしています。

 

紹介によると、天山が世界遺産に登録された理由は、主に自然美と特殊な生態系という両方面にあるといわれています。

 

天山は中央アジアの内陸に位置し、海に遠い上に広い砂漠に囲まれて、世界最も代表的な温帯乾燥地域であり、険しい山岳地帯の自然景観を有しています。西部の7443メートルの托木爾峰から東部の5445メートルの博格達峰まで、延々と続く雪山と氷の峰は広々とした中央アジア砂漠の壮観であり、美しい景色を形成しています。

 

自然美の素晴らしさは壮観な雪山と氷峰、美しい森林と草原、澄みきっている川と湖、雄大な紅層峡谷を持つだけでなく、さらにこれらの自然要素と広々とした中央アジア砂漠との、景観の大きな違いにあります。新疆天山のように巨大な暑さと寒さ、乾燥と潤い、荒さと繊細さ、壮観と精巧の差を見事に組み合わせる所は、世界にも類を見ないでしょう。

 

天山の針葉樹林、天山山地の草原及び山麓の乾燥草原には、豊富な動植物が生息しています。托木爾峰と博格達峰の麓や河谷地域の至る所に見られるトウヒと松は一年中緑の状態にあります。

 

托木爾峰の南北の斜面に広がる森林は、新疆の主な木材産地の一つです。
天山に薬用植物は80余種にもあります。草原と森林草原地帯に、バイモ、ムラサキソウ、テンセンシ、黄精、荊芥、ヤクモソウ、大黄などがあります。雪線の近くの岩石地帯の中に、寒さに耐えて満開の雪蓮花があります。

 

天山には珍しい動物もいます。海抜3000メートル未満の峰々、山地の森林や草原には、各種の鳥と動物が生息、繁殖する格好の場所です。マーモットとカワウソは貴重な毛皮の原料で、天山の至る所に生息しています。アルガリヒツジ、ユキヒョウ、オオヤマネコ、天山鹿、天山カモシカなどは保護を必要とする動物です。 

 

 

 

                                    Photo by:  www.pic.baike.soso.com

 

 

  

 

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