中国丹霞(ちゅうごくたんか)
中国丹霞は中華人民共和国の世界遺産の一つである。「丹霞」は中国南部に残る赤い堆積岩が織り成す地形で、それが顕著に見られる6箇所9件が自然遺産として登録された。日本で「丹霞」といえば、夕焼け雲などの意味だが、中国では地理用語として使われる。
丹霞地形(中国語 : 丹霞地貌、英語
: Danxia landform)とは、中国南部に見られる切り立った断崖などを伴う赤い堆積岩の地形である。「丹霞地形」の名前は直接的には丹霞山に由来し、その山々の断崖が丹(あか)い霞のように見えたことによる。地理用語としての「丹霞」は、中国では1920年代以降に地質学者たちによって使われるようになったという。
主としてジュラ紀から新第三紀に形成されたもので、それらの地形を形成する砂岩や礫岩は中国南部の亜熱帯性の気候において、雨季に川や湖に流れ込むことで堆積した。そして、湿潤多雨な気候による浸食作用や、ヒマラヤ山脈の造山活動を含む大規模な土地の隆起などによって、独特の景観が作り上げられていった。丹霞地形は中国全土で780箇所以上存在しており、2010年時点で138件存在している中国ジオパークのうち、14件が丹霞地形に分類されている。
ただし、世界遺産推薦時(2010年)に勧告を行なったIUCNは、国際的に認知されている定義がまだないとも指摘していた。
丹霞地形は中国南部に多く残るが、世界遺産に登録されたのは以下の6箇所9件である。これらの丹霞地形は形成期(幼年期、壮年期、老年期)に違いがあり、それぞれの特色をよく表している。うち泰寧の丹霞、竜虎山、丹霞山の3箇所は世界ジオパークにもなっている。
以下は世界遺産登録順であると同時に推薦時に並べられた順番でもあるが、中国政府は幼年期 (Young Stage)、壮年期 (Mature Stage)、老年期 (Old Stage) の順に2箇所ずつ並ぶように意図していた。
泰寧北部・南部
福建省の泰寧県の丹霞は、泰寧北部 (Taining - North Section, 1335-003) と泰寧南部 (Taining -South Section,に分けて登録されている。前者は泰寧風景名勝区 (Taining National Park) の北部と泰寧世界地質公園を含み、面積は5277 haである。後者は泰寧風景名勝区の南部と国家森林公園
(National Forest Park land) を含み、面積は 5810 haである。674 m から200 m までの地形で構成されており、高低差は474
m である。 泰寧の丹霞地形は発達の初期段階に属している。規模や形状の面でも特徴的な洞窟が多くあることから、「丹霞洞窟博物館」の異名を持つ。泰寧世界地質公園は2005年に認定された。これは福建省では初めてのことで、その地域は世界遺産の資産および緩衝地域に含まれている。維管束植物は1276種が生育している。脊椎動物はハイタカ、カラヤマドリ、センザンコウ、ニシキヘビなど380種が生息し、昆虫も1509種が確認されている。泰寧の丹霞にある村落では、鉄分などを多く含む丹霞地形を生かして、茶の木の実からとる高級食用油「茶油」の生産が行なわれてきた[17]。その一方で、世界遺産登録を機に観光地化も急速に進められるようになっているという。
泰寧風景旅遊區
泰寧是新興旅遊區,2005年2月11日聯合國教科文組織世界地質公園評審大會上,泰寧獲得世界地質公園品牌,成為福建繼武夷山之後的第二個世界級旅遊區。泰寧是國家重點風景名勝區、國家“4A”級旅遊區、國家森林公園、國家地質公園、全國重點文物保護單位、國家非物質文化遺產、、中國生物圈保護區網路成員單位,省級自然保護區、省級旅遊經濟開發區、省級旅遊度假區。
泰寧世界地質公園
泰寧世界地質公園面積492.5畝,目前已開發金湖、上清溪、狀元巖、貓兒山、九龍潭、金龍谷、泰寧古城七大景區,以水上丹霞、峽谷群落、洞穴奇觀、原始生態為主要景觀特點,集奇異性、多樣性、休閑性、文化性為一身。有千姿百態的丹霞地貌與浩瀚湖水完美結合的百裏金湖,有天為山欺、水求石放的上清溪峽谷深切曲流,有狀元名士深山苦讀的丹霞巖穴,有“閩中雄嶠”的福建境內第二高峰金鐃山,有被譽為“峽谷大觀園”的金龍谷,有江南保存最完好、規模最大的明代民居尚書第古建築群,有“一柱插地、不假片瓦”的懸空古剎甘露巖寺,有被文化部命名為“天下第一團”的國家非物質文化遺產梅林戲等。此外,泰寧還是全國21個中央蘇區縣之一,老一輩無產階級革命家周恩來、朱コ、彭コ懷、楊尚昆等都曾在此指揮紅軍作戰,留存有紅軍街、東方軍司令部舊址等革命歷史遺跡,2004年紅軍街被列入全國“百個紅色經典旅遊景區”之一。
2009年1月30日,中華人民共和國住房和城鄉建設部、中國聯合國教科文組織全會委報請國務院同意,將“中國丹霞”申報世界自然遺產的所有材料報送世界遺產中心,泰寧和崀山等全國6大著名的丹霞地貌景區正式成為我國2009年“申世遺”提名地。
泰寧作為青年時期丹霞景觀的典型代表,是中國東南諸省中丹霞地貌面積最大的地區之一,擁有罕見的“水上丹霞”、“峽谷大觀園”、“洞穴博物館”三大奇觀;地質遺跡豐富,是研究中生代西太平洋活動大陸邊緣地質歷史構造演化的理想場所;素有“漢唐古鎮,兩宋名城”之美譽,人文歷史積澱深厚。有關方面表示,福建省力爭通過申遺實現當地旅遊產業真正轉型升級,提升旅遊基礎設施、管理、服務水準,與國際接軌,最終將泰寧建成一個國際性的旅遊目的地
金湖景区
金湖风景名胜区,位于福建省西北部的泰宁县境内,因地处金溪上游,富含沙金而得名。金湖整体形状呈圆弧形,仿佛一轮新月,由东北向西南,再折向东南。湖区有大小溪涧数十条,汇集周边6县市4766平方公里流域的 水流,景区总面积136平方公里,其中水域面积26平方公里,全长62公里,有“百里金湖”之称。金湖1987年被列为省级风景名胜区,1994年1月升格为国家重点风景名胜区,2001年被评为国家4A级旅游区和国家地质公园。金湖景观资源十分丰富,可概括为72峰、36岩、18洞、5泉、2瀑之美景,共分八大景区189个景点,49处胜景,具有幽、秀、奇、绝的独特风格和山青、水秀、石美、洞奇、峰怪“五绝”特点;景区生态良好,原始次生林覆盖率达95%以上,水质优良,丹崖翠峰碧水相映成趣;生物多样性丰富,珍稀动植物繁多;气候宜人,冬暖夏凉,春暖秋爽,四季适游,是度假避暑、休养旅游、科考科普、水上运动的理想胜地。
丹山和碧水是金湖风景构成的两大要素:山的雄奇俊逸,水的清丽幽雅;阳刚与阴柔相济,豪放与婉约互补;碧绿幽蓝的湖泊,同绵延数十公里的赤石群连成一体,丹崖突进湖心,碧水深入山腹;绝壁常常内陷为岩穴,溪涧时时直下成飞瀑;湖水映衬山峰的雄奇,山峰烘托湖水的深邃,加之镶嵌沿岸的岩寺古刹、渔村山寨、古墓关隘等众多人文景观,曲折多致,景象万千,充满山水灵性,造就了国内罕见的水上丹霞奇观,特别是甘露寺、水上一线天、幽谷迷津、天工佛像、天然摩崖石刻等绝世奇观,令人叹为观止,中国当代学者蔡尚思称之为“天下第一湖山”。
泰宁古城
泰宁古城位于泰宁县城中心位置,背座城中炉峰山,面朝城东三涧水,规划面积11.5公顷,是江南保存最完整、规模最大的明代建筑群。据《闽志》、《泰宁县志》等史书记载,泰宁古城古称“金城场”,西汉时为闽越王无诸的校猎场所,南唐中兴元年(公元958年)建县,宋明两代为泰宁鼎盛时期,有“汉唐古镇、两宋名城”之美誉。当时人文发达,物华天宝,李纲、朱熹、杨时等历史名人曾留隅、讲学于此;历史上泰宁曾出过状元2名,进士50多名,有“隔河两状元、一门四进士、一巷九举人”之说,历代“爵列王廷者相继不绝”。宋元佑元年(公元1086年),宋哲宗赵煦钦赐孔子阙里府号“国泰民安”中“泰民”的谐音“泰宁”二字为县名,沿用至今。
泰宁古城内的尚书第古建筑群,为全国重点文物保护单位。主要包括现进士街、尚书街、九举巷以内的尚书第、世コ堂、李氏宗祠、江日彩(明太仆寺少卿,因举荐袁崇焕而垂名)故居等古建筑群落,含明早期到清晚期500多年中各时期建筑物1.27余万平方米,集官宅、民居、祠堂、生产生活用的辅房、店面以及古街、古巷、古井、牌坊于一体,气势恢宏,布局严谨,构思精巧,工艺精良。整个尚书第古建筑群从总体到局部都是历史的见证,建筑的精华,文化的传承,极具艺术、考古、科研科普价值,充分再现了泰宁古代人民高超的建筑智慧和独特的文化传承,堪称古代民居建筑精品。
泰宁古城的又一人文景观便是金湖风情演艺馆。馆内的梅林戏是全国稀有的地方剧种之一,其唱腔融合了民歌小调和道教音乐,有本地民间小调,也有皮簧、徽州调、浙江调、南北词及拨子等,具有浓郁的闽西北地方特色。自编自导的古装故事剧《贬官记》在文化部举办的“天下第一团”优秀剧目展演中荣获优秀剧目、优秀编剧、优秀演员三项大奖。民间祭祀式舞蹈傩舞,原始古朴,热情奔放,还有传统的祭祖、娶新娘、杂耍、歌舞等民俗表演,热闹有趣,令人赏心悦目。
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