鼓浪嶼
鼓浪嶼は、福建省廈門市思明区にある島。現地で話される閩南語の発音に基づいてコロンス島とも呼ばれる。十八世紀後半、アヘン戦争後、清政府は敗戦の賠償と代わりに「万国共同租界」が置かれており、他国の影響も受けつつ独自の建築文化を発達させたことが評価され、2017年に世界遺産リストに登録された]。
廈門は、アヘン戦争後の1842年に結ばれた南京条約で開港した5港の一つであったが、島には領事館が置かれ、西洋人が多く住んでいた。現在も洋館や教会などが存在する。
植民地時代、島に中国で唯一のピアノ博物館があったため、島は「ピアノの島(鋼琴之郷)」と呼ばれていた。その歴史的背景から、島内の小中高では音楽の専門授業を行っている。また厦門市の事実上の市歌となっている「コロンス島の波(鼓浪嶼之波)」という曲がある。現在は観光の島として、多くの観光客で賑わっている。島内には旧日本領事館のほか、オランダ領事館・スペイン領事館(カトリック教会を併設)・イギリス領事館などが現存している
。
バイク及び自動車の走行は禁止されていて、許可を得た観光営業用電気自動車のみ走行可能となっている。
観光スポット
日光岩 - 島内最高峰。鄭成功がここに要塞を築いた。名前の由来となった日光岩寺がふもとにある。 菽荘花園 - 1913年に台湾の富豪・林爾嘉によって造園。渡月亭から見る海岸が有名。園内にピアノ博物館。 皓月園 - 鄭成功を記念するために建てられた公園。 風琴(オルガン)博物館 - 世界最大級のオルガン博物館で、1909年英国製のパイプオルガン等64台所蔵。別称八卦楼。 国際刻字芸術館 - 主に東アジアから収集した400点以上の刻字作品を展示。 旧日本領事館 - 日本は1874年に領事館を開設。1898年に移築。現在はアモイ大学関係者の寮として使用。 旧アメリカ領事館 ―ペディメントと4本の支柱がフワイトハウスと酷似。 旧英国領事館 - 1844年建築。 博愛病院 - 1933年に日本が建設。元々は1918年に別の場所に開業していたが、診察数が増えたため移築。 天主堂 - 1917年建築。ゴシック建築様式。
八角楼 - 1915年建築。施工主の先祖は元々福建省で18世紀後半に渡台。日清戦争後にコロンス島に移住。 黄栄遠堂 - 1920年建築。家主はフィリピン貿易で富を築いた華僑。 海天堂構 - 1921年建築。中洋折衷の5つの建築群で中楼はコロンス島建築博物館。 鄭成功博物館 龍山洞 - 冷戦時代、防空壕として使用。 船屋老別墅
1920年建築の別荘。ホテルに使われている。
鼓浪嶼鳥瞰 photo by: www.ttptt.net
graph by: www.zcool.com.cn
鼓浪嶼町風景 photo by: www.finance.sina.com.cn
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