桂林市(けいりん-し)
広西チワン族自治区に位置する地級市。珠江の支流である漓江に沿う街である。カルスト地形でタワーカルストが林立し、絵のように美しい風景に恵まれ、世界的な観光地である。国家歴史文化名城。古来、百越の住む地であり、秦の始皇帝が征服して桂林郡を設置した。111年に始安県が設置され、湖南省に近いため、荊州零陵郡に属した。269年始安郡始安県が置かれて初めて現在の桂林の町が形成された。
秦の始皇帝が築いた運河である霊渠(れいきょ)は、長江の支流の湘江と、珠江最大の支流である西江へと流れる漓江とを結ぶ運河で、桂林市興安県にあり現在も運用されている。桂林は湘江から漓江にかけての回廊の中でも最大級の盆地がある場所に建てられた街である。
桂林の岩溶研究所をかつて著名な英国のカルスト地形学者Marjorie Sweetingが訪れた際、もしもここの石灰岩地形が最初に研究されていたなら、カルストに代わってグイリン(桂林)という語が生まれていたことだろうと語ったという(同研究所所長袁道先博士談;カルスト地形語源を参照)。
明清時代には長く広西の行政的中心(省会)であったが、1913年に省会は南寧に移り、1936年戦争が迫ったため桂林に戻り、1940年市制施行された。1944年日本軍が占領。解放後、1950年にまた南寧に移動。
桂林の気候は、温暖湿潤気候に属しており、年間の平均気温は19度、年間の降水量は1900ミリです。緯度は亜熱帯に属していますが、特に1月の平均気温が7.9度と肌寒い日が続きますので厚手のセーターが必要な時もあります。また、7月の平均気温が28.3度と過ごし易い環境です。
桂林観光のベストシーズンは、漓江の水量が多く草木が新緑を告げる4月から、空が澄み渡り奇峰とのコントラストが素晴らしい10月までです。11月から3月までは乾季になりますが、逆にゆったりとした船下りをお楽しみいただけます。
日本と同じように梅雨がありますが、雨で霞む漓江の両岸の奇峰は、まるで水墨画のごとく、とても素晴らしい景色を提供してくれます。また、10月には、桂林の木である「金木犀(キンモクセイ)」が一斉に開花し、街中が甘い香りで包まれます。
観光スポット紹介 (https://www.club-t.comの日本語を参考)
桂林山水 photo by: www.163.com
冠岩
冠岩の下には三層に分かれた全長12キロメートルの鍾乳洞があり、地下に川も流れています。洞窟内にはトロッコ列車や船、観光エレベーター等の設備が整っており、カルストが作り上げた奇観を内部から楽しめます。
冠岩 photo by: www.kuaibao.qq.com
象鼻山
象が漓江に鼻を入れて水を飲んでいるように見えることから名づけられた桂林の象徴です。
象鼻山 photo by; www.163.com
七星公園
4つの峰をもつ普陀山と3つの峰がある月牙山、合計7つの峰の並び方が北斗七星に似ているので七星公園と名付けられました。駱駝山は七星公園の代表的な山で、座っているラクダに良く似た形をしています。
七星公園中七ヶ峰の一つ
駱駝山 photo by: www.blog.sina.com.cn
七星公園北門にある棲門にある棲霞禪寺。今まで中国保存一番完全な唐代風格の寺だ、千年の歴史がある。観音殿には観音仏像は寺鎮守の宝である、原料は四川雅安出産の漢白玉、2002年彫刻した仏像。高さは6.8メートル、重さは18トン。中国南部最大の観音像になる。高僧曇遷大和尚は,隋開皇十年(587年)桂林を行脚,普陀山の七星岩の壁で题写“栖霞洞”三字(“七星岩”の别称),意思は指七星岩内鐘乳石の色彩乱れている,まるで錦衣彩霞。これから,唐代は山麓で“棲霞寺”があった。www.trip57.com
叠彩山
漓江河畔にそびえる展望台の山です。入り口を抜け、階段状の登山道を一歩一歩登っていき、頂上には25分ほどで着きます。この展望台から桂林市街地と石灰岩の奇岩の景色を両方眺望することができます。
叠彩山公園 photo by: www.you.ctrip.com
叠彩山 photo by: www.mafengwo.cn
杉湖日月双塔
桂林四湖のうちの一つ、杉湖にある、日月双塔です。桂林は中国を代表する国際観光都市。夜はカラフルなライトアップで街が照らされ、昼とはまったく違う街に変身します。
杉湖 日月双塔 photo by: http://blog.sina.com.cn/qinglvtravel
璃江放流
陽朔まで
桂林から陽朔まで、すばらしい水墨画のようなカルスト地形の風景を堪能できます。雨季には霞がかかる神秘的な水墨画の風景が、乾季には晴れの日が多く両岸のカルスト地形がよく見れます。桂林から水路で約83キロメートル、漓江下りの終着点です。陽朔は小さな街ですが、観光地は盛り沢山!奇峰、奇宕が目の前に迫り、その迫力は桂林の比ではありません。街をぶらぶら散歩するだけでも、十分に奇景を勘能できます。
桂林から陽朔まで83キロの観光船,観光船は3つ星や4つ星を選べる。時間は大体4時間半(\210元)、途中楊≠ニ興坪で下船できる。最後は陽朔の西街で下船。photo
by: www.xplian.net
高田郷
高田郷は、裏桂林とも呼ばれ、陽朔から15キロメートル桂林寄りにあります。自然の湖沼や洞窟、奇峰に囲まれた風光明媚な土地を利用して、桂林周辺に古くから住む少数民族の生活や文化に触れることができます。
高田郷 photo by: www.manshijian.com
陽朔西街
陽朔西街は観光地となる以前からも多くの西洋人が滞在していたため、「洋人街」とも呼ばれています。あまり広くはない石畳の道に、中国南方の伝統的家屋の商店が両側に多く並んでいます。
陽朔西街 photo by: www.a1559225617.blog.162.com
月亮山
月亮山は道路から眺めると、石灰岩の中央に空いた丸い穴が、ちょうど満月のように見えることからこの名が付きました。
月亮山は陽朔境内高田郷鳳楼村のそば、高さは380メートル photo
by: www.huodong.ctrip.com
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