日中翻訳コンテスト  2024年12

              

 


[二十四の瞳 内容梗概]1928年(昭和3年)、的女教大石老来到瀬戸内海中美的小豆島小学分校担任教她的班来了12名可的一年新生加上六年级学生一共24名学生。孩子们恶剧让大石老落入沙上的陷井,脚受了。回到本州的家里休。孩子非常想念老,哭着去探望地的老。但老师伤后没能返回小豆。大石老师厌恶军国主教育方的学校,退,婚了。争中, 大石老的丈夫,和小女儿悲惨死去。争中,班上的男孩子的一半也死去了。后中年的大石老再次赴小豆任教的故事。

 

 

「壺井栄 『二十四の瞳』 の12」: しかたなく職員室にもどると、たったひとりの同僚の男先生は、じつにそっけない顔でだまっている。まるでそれは、話しかけられるのは困りますとでもいっているふうに、机の上の担当箱のかげにうつむきこんで、なにか書類を見ているのだ。授業のうちあわせなどは、きのう小林先生との事務ひきつぎですんでいるので、もうことさら用事はないのだが、それにしてもあんまり、そっけなさすぎると、女先生は不平だったらしい。しかし、男先生は男先生で、困っていたのだ。 ――こまったな。女学校の師範科を出た正教員のぱりぱりは、芋女出え出えの半人前の先生とは、だいぶようすがちがうぞ。からだこそ小さいが、頭もよいらしい。話があうかな。昨日、洋服をきてきたので、だいぶハイカラさんだとは思っていたが、自転車にのってくるとは思わなんだ。困ったな。なんで今年にかぎって、こんな上等を岬へよこしたんだろう。校長も、どうかしとる。――  と、こんなことを思って気をおもくしていたのだ。この男先生は、百姓の息子が、十年がかりで検定試験をうけ、やっと四、五年前に一人前の先生になったという、努力型の人間だった。いつも下駄ばきで、一枚かんばんの洋服は肩のところがやけて、ようかん色にかわっていた。(518)